ヘッドセットの選び方
この記事でおすすめするヘッドセット
様々な用途があるヘッドセットですが、今回おすすめするのはFPS向けのモデルです
・音の定位の正確性
・音の解像度(音質)
・疲れにくさ
・マイクの音質
・外部の音を遮断したい(遮音性を重視する)場合
・ヘッドセットで長時間プレイすると首が痛くなる場合
(イヤホンも長時間使用すると耳の中で炎症が起きやすくなりますのでデメリットもあります)
また、FPSにおいて遅延はかなり注意しなければならない項目のため、ワイヤレスモデルに関しては超低遅延のもののみを紹介します
7.1chサラウンド(7.1chバーチャルサラウンド)
ゲーミングヘッドセットを選ぶ際、7.1ch対応といった文字を見ることはありませんか?
これは、7.1chバーチャルサラウンドという技術を示しています。
7.1chのリアルサラウンドは8個のスピーカーを使って、全方位から音が聞こえるようにする仕組みです。
この、スピーカーを8個使う7.1chリアルサラウンド用の音源がゲームにも用意されています。
これを2chのステレオで7.1chを再現するというのがバーチャルサラウンドです。
このように説明すると魅力的に感じるかもしれませんが、この処理を行う際にどうしても遅延が生じてしまいます。(最近のモデルではPC内部で処理させることで遅延は比較的抑えられてるかもしれません)
以上からメリット・デメリットを分かりやすくまとめると以下のようになります。
足音を聞くのが重要なFPS(PUBG,R6S等)では有効にしているプレイヤーが少しいる程度の印象で、必須かどうかはゲームタイトルによって人気があったり無かったりするので何とも言えませんが、あって損はない機能だと思います。(必要なければ無効化すればいいだけです)
好みで大きく分かれます。ハイエンドモデルのほうが遅延が少ないです。
密閉型と開放型
イヤホン・ヘッドセットは2種類に分けられます。
それぞれのメリットとしては
密閉型…オフライン会場など周囲の音がうるさい状況でも遮断できる
開放型…広い音場感こそあるが、周囲の音が遮断できないため環境音に弱い
ヘッドセットの場合、周囲の環境次第では開放型でも良いです。
値段について
FPS用途であれば最低限3000円程度からだと思っております(本当に最低限です)
競技シーンレベルとなると多いのは8千円~3万円程度
(プロゲーマーの使用統計でも5万円以上はほとんどいません)
オーディオアンプ/サウンドカードについて
サウンドカードは音の解像度や定位を上げたり、7.1chサラウンドを利用するために使われます。
ヘッドセットの場合、イヤホンに比べるとそこまで必須とは思えません。
というのも、イヤホンに比べて大きな口径のドライバーを搭載できるため、解像度や定位に優れるためです。
また、1万円くらいの価格帯からは付属のアンプがサウンドカードの機能を補完してくれるため、そちらである程度の性能は保証されると思われます。
しかし、FPSにおいてサウンド環境は非常に重要であり、妥協したくないという方々にはサウンドカードを用いて音をチューニングすることも大切になります。
内蔵型のサウンドカードでも問題はありませんが、FPSの競技シーンにおいて主流なサウンドカードは以下の2つが挙げられます。予算に応じてご検討ください。
両方とも音を非常にクリアに表現することが可能な優れたサウンドカードです。
(GSX1000はプロからの人気が絶大なサウンドカードです)
おすすめランキング ~コスパ重視編~
価格帯: ~1万円程度
3位 SteelSeries Arctis 5
SteelSeries Arctisシリーズは、近未来的なデザインが特徴のヘッドセットで、Arctis 5はそのミドルレンジモデル(Arctis1(エントリモデル)<3<5<7<Pro(ハイエンドモデル))
数あるヘッドセットの中でも締め付けが弱いため、ヘッドセットを使うと頭が痛くなるといった人にはこのヘッドセットをオススメする。
また、RGBイルミネーションを搭載し色の調整が可能で、マイクミュート時にはマイクの先端の赤いライトが光るという視覚的に分かりやすい設計も非常に高評価
しかし、搭載ドライバーが40mmのため音の解像度はそれほど期待できませんので、デザインに重きを置きたい方にオススメできるヘッドセットです。
製品 | 重量(g) | 接続端子 | ケーブル長(cm) | ドライバー口径(mm) | マイク | 7.1対応 | その他 |
SteelSeries Arctis 5 (2019) →Amazon 楽天 |
約300 | USB φ3.5mmAUX |
300 | 40 | あり | 〇 | DTS HEADPHONE:X 2.0 (PCのみ) |
2位 Razer Kraken
Razer Krakenは名称こそ古くから利用しているが、モデルチェンジを多く繰り返しており、最新モデルは2019/3月発売のRZ04-02830200-R3Mという型番でRazerがスポンサーのチームにも多く提供されているモデル。
50mmドライバーを搭載し、低音域までしっかりと聞き取ることが可能で、当製品ならではの冷却ジェルパッドが不快な汗蒸れを防ぎ、長時間のゲームプレイも快適に行える。
競技シーン向けというよりは、コンシューマーや配信者向けという設計のため、とにかく長時間のゲームプレイを想定した設計という印象を持つ。
また、カラーバリエーションが豊富な点(ピンクや白という色)も魅力の1つではないでしょうか。
製品 | 重量(g) | 接続端子 | ケーブル長(cm) | ドライバー口径(mm) | マイク | 7.1対応 | その他 |
Razer Kraken →Amazon 楽天 |
320 | φ3.5mmAUX | 130 | 50 | あり | 〇 |
1位 HyperX Cloud Ⅱ
HyperX Cloud Ⅱはやや古いモデル(2015年頃)ながら、洗練されたデザインと無駄のない性能からゲーミングヘッドセットの基本形を完成させたといってもいいロングセラーヘッドセット
特にCS:GOプレイヤーに非常に人気で、多くのプロが現在も愛用している。
大型のドライバーを搭載しているため、低音もしっかりと聞き取ることが可能で足音を聞き逃すことも少なくなるだろう。
ただし、ヘッドセットの中ではやや締め付けが強いため長時間の使用にはやや適さない点は残る。
(これについては、競技シーンのオフライン環境下を想定して遮音性をある程度重視しているという制作側の意図もあるだろう)
また、7.1chバーチャルサラウンドについてはこのヘッドセットで活用している人はほぼいないため、7.1chを利用することは考えないほうが良い。(この商品の魅力は大型ドライバーを搭載してこの値段に抑えている点です)
製品 | 重量(g) | 接続端子 | ケーブル長(cm) | ドライバー口径(mm) | マイク | 7.1対応 | その他 |
HyperX Cloud Ⅱ →Amazon 楽天 |
320 | USB φ3.5mmAUX |
100 (延長+200) |
53 | あり (取り外し可能) |
△ | USBコントロールボックス付属 |
おすすめランキング ~性能重視編(ハイエンド)~
価格帯: 1.5万円~
3位 Astro A40 (+ Mix Amp Pro)
Astroは現在ではLogitech(Logicool)の傘下に入った、アメリカで大人気のゲーミングヘッドセットメーカー。
ゲーミング用途に特化したチューニング技術は非常に評価されている。
傘下ではあるものの開発はAstro側で行っているためLogitechGの製品とは特長が異なるが、サポート等はLogitechと同様のサービスが受けられるため非常に心強い。
このAstro A40だが、MixAmp ProというAstroが開発したサウンドカードとセットで購入することが可能です。
音のチューニングやマイクの音質向上を行うには、このサウンドカードが必須となるため、個人的にはサウンドカードとセットで買いたいところ。(MixAmp Pro自体も優秀なサウンドカードです)
コスパ的には優れないが、多くの有名プロゲーマーが愛用しているそのチューニング性能がこのヘッドセットの魅力です。さらに遅延なしの7.1chバーチャルサラウンドも魅力で、PS4環境では現在最も高性能なサウンド環境を提供できるものの1つ。
ただし、ゲーミングヘッドセットとしては重めの369gという点には注意する必要があります。
製品 | 重量(g) | 接続端子 | ケーブル長(cm) | ドライバー口径(mm) | マイク | 7.1対応 | その他 |
Astro A40TR + MixAmp Pro →Amazon 楽天 |
369 | USB φ3.5mmAUX TOSLINK光デジタル端子 |
200 | 40 | あり | ◎ | PC,PS4に最適化(Mix Amp Pro) |
2位 Sennheiser Game Zero / One
Sennheiser(ゼンハイザー)は歴史ある有名なオーディオ機器メーカーで、近年ゲーミングヘッドセット業界に参入し、その高い技術力から非常に評価の高い製品を多く出している。
一部はEPOSというブランド名で発売もしている。
Sennheiser Game Zero/One はZeroが密閉型、Oneが開放型のヘッドセットになります。
ゲームのボイスチャット等を考慮するなら、ゲーミングヘッドセットの基本は音漏れの少ない密閉型となるが、最近のRTX Voice機能を考慮すれば開放型でも音漏れがVCに音が乗りにくくはなっている。
(VCを一切行う予定がない場合のみ開放型をオススメする程度の認識です)
製品の特長としては、名前の通りゲーム用途(主にFPS)にチューニングされているため、足音が非常に聞きやすくなっている。さらに音の定位が良く、方向の認識がしやすいためPUBGのプレイヤーに人気のあるモデルです。(一方で、ゼンハイザーというブランドだから音楽を聴くのに適しているということはないので注意→音楽も聴きたいのであればGSPシリーズのほうが良い)
また、ヘッドセットとしては軽量ですが締め付けはやや強め。
細かなチューニングを行いたい場合には、別途サウンドカードを購入する必要がある。(無くてもゲーム用に使えるある程度のチューニングは行われている)
サウンドカードは同じSennheiserのGSX1000やGSX300との相性が良い。
製品 | 重量(g) | 接続端子 | ケーブル長(cm) | ドライバー口径(mm) | マイク | 7.1対応 | その他 |
Sennheiser Game Zero →Amazon 楽天 |
300 | φ3.5mmAUX | 300 | 非公開 | あり | 〇 | |
Sennheiser Game One →Amazon 楽天 |
300 | φ3.5mmAUX | 300 | 非公開 | あり | 〇 | 開放型ヘッドセット |
1位 Logicool G Pro X
多くのプロも愛用するロジクールのハイエンドヘッドセットG Pro Xは、FPS競技シーンプレイヤーの中で最も高い使用率を誇るヘッドセットです。(スポンサー提供を含む)
50mmの大型ドライバ搭載、無遅延の7.1chバーチャルサラウンド、Blue社のテクノロジーを用いた高音質マイクを搭載するG Pro Xは、新世代のゲーミングヘッドセットの完成形とも言えるでしょう。
サウンドカードについては付属のUSBDACが細かなチューニング機能を提供するため、わざわざ外部のサウンドカードを使う必要はありません。さらに、GHUBという専用アプリを用いることで、有名プロの公開している設定と同様のサウンド環境を再現することが可能で、こちらはスポンサーチームの多いロジクールならではの強みです。(G2,TSM等)
これを買っておけば間違いないという意味で、最もオススメできるヘッドセットで現在筆者はこちらを愛用しています。ハイエンド向けながらコスパも比較的優秀です。
(ケーブルが煩わしい方は、後述するワイヤレスモデルがオススメです)
製品 | 重量(g) | 接続端子 | ケーブル長(cm) | ドライバー口径(mm) | マイク | 7.1対応 | その他 |
Logicool G Pro X →Amazon 楽天 |
320 | USB φ3.5mmAUX |
200 | 50 | あり (取り外し可能) |
◎ | Blue Vo!ce (PCのみ) DTS HEADPHONE:X 2.0 (PCのみ) |
おすすめランキング ~ワイヤレス編~
価格帯: 2万円~
3位 HyperX Cloud Mix
ドライバ不要で無遅延のワイヤレス接続を実現できるヘッドセット。
HyperX Cloud Mixはaptx LLというBluetoothの中で最も低遅延な接続を提供する規格に対応しています。
これによってPCに限らず、PS4やXboX、Switchといったゲーム機でも無遅延のワイヤレス接続が可能になります。
ただし、こちらは競技シーン向けというよりはコンシューマー向けの設計で、音質よりは着け心地を重視しています。ドライバレスで低遅延化が可能といった性質からも、コンシューマー機向けのハイエンドワイヤレスヘッドセットといった製品になります。
また、Amazon限定でローズゴールド色もあります。
注意点としては、aptx LL対応のBluetooth送信機(トランスミッター)を購入しないと、無遅延(aptx LL)での通信が行えないためラグが大きくなってしまいます。おすすめのBluetooth送信機トランスミッターは以下のものです。
製品 | 重量(g) | 接続端子 | ケーブル長(cm) | ドライバー口径(mm) | マイク | 7.1対応 | その他 |
HyperX Cloud Mix →Amazon 楽天 |
260+15 | – | 40 | あり (取り外し可能) |
△ | フル充電:最大20時間 |
2位 Sennheiser GSP670
音楽用途としても非常に高性能なウルトラハイエンドヘッドセット。
ゲーミングヘッドセットとしては非常に高価ですが、その性能は値段相応のものです。
専用ソフトを用いて細かなチューニングが行えるということからも、このヘッドセットはPC向けかつこだわりの強い人向けといえるでしょう。
音質は音響メーカーらしく非常にクリアで聞き取りやすく文句のつけようがありません。
7.1chサラウンドも綺麗で十分に使えます。
ただし、重量が395gと重たい点には注意しなくてはならない。
製品 | 重量(g) | 接続端子 | ケーブル長(cm) | ドライバー口径(mm) | マイク | 7.1対応 | その他 |
Sennheiser GSP670 →Amazon 楽天 |
395 | USB | – | 非公開 | あり | ◎ | フル充電:最大20時間 |
1位 Logicool G Pro X Wireless
G Pro Xのワイヤレスモデルです。
こちらも、多くのプロに提供されているモデルで、GProXの使用感をワイヤレスでさらに快適にしたモデルです。
基本的にはG Pro Xと性能が変わらないため、細かな説明は有線版を参照ください。
製品 | 重量(g) | 接続端子 | ケーブル長(cm) | ドライバー口径(mm) | マイク | 7.1対応 | その他 |
Logicool G Pro X Wireless →Amazon 楽天 |
320 | USB | 200 | 50 | あり (取り外し可能) |
◎ | Blue Vo!ce (PCのみ) DTS HEADPHONE:X 2.0 (PCのみ) フル充電:最大20時間 |
7.1chリアルサラウンド編
そのうち追記するかも…
ASUS ROG THETA 7.1
Razer Tiamat 7.1など